忘年会と覚年会
清友監査法人の宮田です。
師走の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
清友も例にもれず、毎年恒例の忘年会が中止となりました。今のところリモート忘年会も開催される予定はありません。
忘年会の起源は諸説ありますが、現代では主に、
「今年あった嫌なことを忘れよう!」
「まっさらな気持ちで新年を迎えよう!」
というニュアンスで行われることが多いのではないかと思います。
とはいえ、嫌なことすべてを忘れてしまっては成長できませんし、そもそもおいしいものをたらふく食べて、お酒を飲んだところで、本当に嫌なことは忘れられないものです。15年前の日本シリーズで、阪神がロッテに叩きのめされたことは今でもはっきり覚えています。
少し調べてみると、「覚年会」という言葉があるようですね。今年あったいろいろな出来事を、年を越しても覚えておこう、というものだそうです。
人間、時が経てばたいていのことは忘れてしまうものです。良い出来事は、忘れてしまってはもったいないですよね。一方で、二度と同じ失敗をしないと心に決めたことも、あらためて思い返して来年につなげることは決して悪いことではないと思います。
今年は新型コロナウイルスの関係で、嫌なことがたくさん起こった1年でした。しかもその多くは教訓として、時が経っても忘れてはいけないことではないでしょうか。公式行事はなくなっても、たとえ一人でも、「覚年会」を開催する意義は十分にあると思います。
そして日本のコロナ禍は未だ終息の兆しが見られませんが、来年の「覚年会」では皆で、コロナと闘い、そして打ち勝った日々を振り返れることを願っています。
今年も残りわずかですが、皆さまどうぞご自愛くださいませ。