清友監査法人 SEIYU AUDIT CORP.

COLUMNコラム

法人の品質管理の取り組み

寒中お見舞い申し上げます。

2025年が始まりました。監査法人では、公認会計士試験の合格発表が11月である関係上、4月入社ではなく1月入社となる場合が多いように思います。当事務所も3名の新入所員を迎え賑やかになりました。新たな体制で一丸となり進んでいきたいと思います。

さて、今回のテーマは法人の品質管理の取り組みについてですが、法人の品質管理の目的は職員に法令等を遵守し適切な監査報告書が発行できる仕組みを整備して運用することにあります。

昨年当法人は、上場会社等監査事務所に登録されました。
この制度は、上場会社監査の担い手の裾野の拡大といった会計監査を取り巻く環境変化を踏まえ、上場会社の監査事務所に対して、適正な体制整備を求めることとされたものです。その結果、より高い規律による法人運営が求められるようになりました。

適切な業務管理体制を整備することが必要ですが、最近は社会的に信頼が寄せられている組織での不祥事が見受けられます。
どのような仕組みを整備しても、仕組みを機能させるためには、実際に運用するメンバーの意識づけが何よりも重要です。

そのため、常日頃から品格と規律を自覚し高い意識を持って取り組むよう品質重視の風土醸成に取り組んでおり、経営トップから定期的に品質重視のメッセージを発信し、非常勤者を含めすべての役職員に伝達をしています。
また、一方的な伝達だけではなく、メッセージを受けた役職員からのフィーダバックを受け課題を認識し、その課題の解消に取り組んでいます。

この風土の醸成は、一朝一夕にできるものではないため、継続的に取り組んでいくことが重要であると考えています。

新年早々少し硬い話となりましたが、2025年は巳年です。蛇は脱皮し成長することから、再生と変革の意味があると聞きます。新たな制度の下、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

今年一年が皆様にとって良い年になりますよう、祈念申し上げます。

清友監査法人 川崎